教養の海を泳ぐ

駆け出しエンジニア

中央アジア滞在記〜カザフスタン&キルギス編〜

もうだいぶ時間が経ってしまったが、今更ながらライブラリに眠っていた写真をまとめようと思う汗

前回の記事↓ ricky-ban.hatenablog.com

キルギスビシュケクには9/18~20の2泊3日で訪れて中一日観光したので、結局カザフスタンアルマトイにいたのは9/5~8, 13~17, 20~22で、アルマトイには若干の愛着が湧いた。

カザフスタン

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青地は空、中央の金色32本の光を擁する太陽と翼を広げて飛ぶ鷲。(Wikiより)

アルマトイは首都がアスタナに移される前の首都である。先に言ってしまうと、アルマトイには観光地としての見所はあまりない。滞在中にほぼ行くところには行ったと思う。レストランなどの物価は高めで、東南アジアほど気軽に入れる店というのは少ないかもしれない。シャシリクとビールを無限に食べていた。

移動は時間はかかるがローカルのバスが手軽で、時間に余裕の無いときはロシア語圏で一般的な配車サービスYandex Taxiを用いていた。市内の地図は以下の通りで、コンパクトに見えるが、実は1ブロックの区画の大きさが日本の1.5倍くらいある。なので、徒歩で移動していると意外と疲れるという罠がある。

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アルマトイ市内

ちなみにこれはMaps.meというアプリの地図なのだが、これはオフラインでも使い勝手が良い神アプリなので、海外旅行の際にはぜひインストールされたい。ちなみに、CIS諸国では2GISという地図アプリが良いと教えてもらった。キリル文字が読めるなら、これはバスの時刻表とも連携しておりとても便利である。

カザフスタンは冬は寒さがとても厳しいらしいので、夏期に訪れたのは正解だった。

これは市内のゼンコフ正教会。割と楽しみだったが、工事中で入れなかった...残念。

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ゼンコフ正教会

実はカザフスタンに入って初日が、たまたま高校同期2人(id:ressoryan , id:koji_sk)の自転車旅行とタイミングが重なり、同じ宿に泊まる事が出来た。まさか6年間共に過ごした友人とどこか異国の地で、特にアルマトイで再会する事になるとは、在学中の自分は露にも思わなかった。後輩も一緒に夜飲んで語ったのは、とてもエモーショナルなひと時であった。

アルマトイ近郊には、世界遺産に指定されている「タムガリの考古的景観にある岩絵群」がある。以下がそこを訪れた時の写真。割と歩いたけど、興味深い壁画が多く面白かった。(ここでサングラスを無くした...)

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一行

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壁画とガイドさん達

これは滞在中によく訪れた、ドミトリー近くのグリーン・バザールの写真である。食料品から衣類や日用品まで、なんでも売っているという感じだった。

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バザール内

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スパイス

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佇むハチ

個人的に、アルマトイ市内はアジアっぽさとロシアっぽさが混在し、適度に緑もあり発展していて街としての雰囲気はとても好きだった。

キルギス

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赤地に黄色の太陽。太陽は40本の光条を放ち、内部には円形のシンボルが描かれる。(Wikiより)

実は高校生の時にキルギス人と交流する機会があって、それ以来ずっと行ってみたいと思っていた。だって国旗めっちゃかっこよくないですか?? 2泊3日のトンボ帰りだったが、時間が許せばもうちょっと滞在したかった。

ビシュケクには、アルマトイからバスで陸路で入った。ボロいバスに乗っている外国人は我々日本人3人だけで、後は完全に地元の人々。時間にして4時間ぐらいの、本当に到着するのか微妙に不安が拭えない、緊張感のある国境越えだった。

無事国境を超えてビシュケク市内に入ってみると、排気ガスのせいで空気が悪く、車の往来も激しい。アルマトイなどに比べると発展途上だという印象を受けた。

ビシュケク市内の主な見所の1つが、このアラ・トゥー・スクエアである。

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この広場前の噴水の花壇がとても素晴らしくて、バシャバシャ写真を撮ってしまった。

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噴水

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謎のモニュメント①

ビシュケク市内自体はロシアっぽさを多分に残しており、こじんまりとした印象を受けた。

キルギスは行き残した場所が多くあるのでまたタイミングを見つけて訪れたい。

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謎のモニュメント②

以上、行く前は情報も少なく未知の世界だったが、蓋を開けてみると大満足の、カザフ&ウズベク&キルギス旅行であった。

学際科学科B群総合情報学コースについて

今回は思いっきり内輪向けになってしまうが、自分の所属する東大の教養学部学際科学科、さらにその中のB群総合情報学コース(なんて長い名前だ...)について書きたい。

はじめに

東大は2年春学期までの前期課程とその後の後期課程に分かれていて、その境目で進学選択振り分け、いわゆる「進振り」が行われる。前期課程の学生は全員が教養学部に属し、進振りによってめいめいの学部に進むわけだが、実は駒場に残って教養学部をコンティニューするという選択肢もある。それが後期教養であり、圧倒的な少人数授業で他学部とは一線を画した、濃密な授業が行われている(気がする)。

この記事を書こうと思ったのは、自分も進振り前に情報の少ないこの学科についてめちゃめちゃ調べた記憶があるからである。もし弊学科に進むか迷ってるという下級生がいたら、この記事がその学科選択の一助になればと思う。

学際科学科とは

学際科学科のHPにはこうある。

21世紀に入り、気候変動やエネルギー問題、地域間格差問題、科学技術や情報技術活用のあり方など、複雑かつ地球規模の問題への対応の必要性が高まっています。こうした既成の細分化された個別の学問領域によっては扱えない現代社会の重要な課題に対し、文理を問わず柔軟な思考と適切な方法論を用いて新しい課題に総合的な視点をもって対処できる人材の育成が、今まさに求められています。こうした要請に応えるべく、文理融合の教育研究を実現する新学科として新設されたのが学際科学科です。

なるほど、説得力がある。

学際科学科は以下の通りA群・B群に分かれた後さらに2つのコースに分かれるので、合計4つに分かれる。

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出典: HP

この中で自分が所属するのが、総合情報学コースである。圧倒的少人数(多くても10人程度)で、情報科学認知科学を中心に学ぶことができる。駒場の15号館が拠点だ。

ちなみに同じB群の広域システムコースの人とは普通に交流があるが、A群との交流は全くない。悲しいなぁ。

なぜこの学科・コースを選んだか

自分は理Iの学生だったが、工学部に進むことに抵抗があった。というのも、自分は高一の文理選択の時から散々迷ったような人間で、興味の幅が広く文系から理系まであった。サークルもアジアの国々の社会問題について調べるリサーチ団体や文I生向けのゼミに属していた。ただITやプログラミングについても漠然と勉強したいと思っていた。そのため、工学部に行って理系に全振りするよりかは、この学科に進んで文理問わず広く興味に合うような分野を選択して、教養を深めて行きたいなと思ったのである(とか言いつつも結果的にほぼコース科目しか取ってないです)。教養学部は他学部聴講の単位認定もゆるい。

代表をやっていたサークルの活動拠点が駒場だったというのも大きい。進振り前は勉強の他にもインターンや課外活動などしたいという気持ちがあった。どうしても工学部で週20コマ以上拘束されてしまうと両立は難しいので、コマ数に余裕のある教養学部の方が良いと思った。

ただ、少人数学科にありがちだが、成績の良い人が志望していると引っ張られて進振りの点数の閾値が高くなる。自分も普通にギリギリだったので、なんとか入れて良かった。前期教養の頃からちゃんと勉強しておきましょう。

カリキュラムについて

各先生の専門は、以下を見てもらえば一目瞭然である。非常に多岐にわたる。

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出典: HP

自分はあまり認知科学に興味はないのだが、この学科にいると情報科学認知科学の接続について勉強することができるので面白い。

HPから得られる情報には限りがあるので、ここで少し特徴的な授業について列挙したい。

・プログラミング基礎(2Aセメ),プログラミング演習(3Sセメ)
必修。自分たちはプロ基礎ではC++、プロ演ではPythonを学んだ。弊学科は進学枠が文理で同数なので、当然プログラミングを全く知らないという学生もいるのだが、そういう人たちにも配慮して(?)丁寧に初歩から教えてくれる。自分も進学前はHTMLとCSSしか触ったことがなかったが、授業のおかげでだいぶ色々書けるようになった。

・外国語論文講読
必修。担当の先生が選んだ本や論文を、グループで輪読していく。もちろん英語である。担当の章を完全に理解してスライドにまとめなければいけないので、普通に大変。

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今学期泣きながら作ったスライド表紙

科学技術社会論(Sセメ)
必修。STS(Science, Technology and Society)という分野で、社会において科学技術が果たす役割について、様々な概念を導入して整理しながら学ぶ。重い授業だが自分は嫌いじゃなかった。最終レポートはWELQ問題とPageRank(Googleの検索アルゴリズム)について5000字ぐらい書いた。

・人間情報学VI(Sセメ)
オムニバス授業で、6人の先生が主に認知科学についてのお話をしてくださる。茂木健一郎先生が来る。茂木先生はとても気さくな方で、授業中も生徒とインタラクティブに対話しつつ講義を進めてくださったのを覚えている。

情報工学実験(Sセメ)
必修。電気系の各種測定実験やロボット実習など、理系情報学徒として最低限の実験を行う。レポートはOKをもらえるまで提出扱いにならないので、学期末まで貯めると死ぬ。

・栃木実習(Sセメ)
実験のコマを振り替えて、栃木実習に参加することができる(もちろん振り替えなくても良い)。2泊3日で日光にて水質・生物相の調査や地層の観察,化学測定などを行う。決して温泉旅行ではない。

情報工学IV(Sセメ), 情報工学V(Aセメ)
Javaを使って3DCGを学ぶ。Sセメ・Aセメと履修するとJOGLというライブラリでこんなものが書けるようになる。課題が普通に重い。

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メンガーのスポンジ

・総合情報学実習(3Aセメ)
必修。4年の研究室配属前のこの時期に、4週間ずつ3人の先生のところを回って課題をこなしていく。自分の興味のあることについて先生の個人指導を受けつつ勉強させてもらえるという大変贅沢なカリキュラムである。先生と1on1なので手抜きが出来ない。

一つ言い忘れたが、文理融合と言いつつも弊コースは特に情報学色が強い。カリキュラム上コース科目をある程度取らないと卒業できないので、本当に文理融合的な勉強がしたいのなら他のコースを選ぶことをオススメする。

3Aセメスター現在

課題の締め切りに追われながらも、毎日楽しく勉強している。課題は普通に分からないものもあるので、個性的な学科民たちと一緒に助け合って生きている。研究室がもはや選び放題なので、成績による競争がないというのが一番大きいかもしれない。

ただ注意したいのが、弊学科はあくまで「きっかけ」を与えてくれるに過ぎないという点である。広い分野をカバーする代わりに、理論的なことなどは授業では深く突っ込まない。興味を持った事柄を主体的に勉強していける人でないと、卒論を書くときなどに結局「自分は何がやりたいのか?」が定まらずに苦しむかもしれない。工学部は長期休みにインターンに参加させてくれるなどと聞くが、弊学科にはそんなものはない。強く生きていくしかないのである。

最後に

結局「教養」とは何だろうか?

自分は、「教養」は世界を認知するための受け皿だと考える。別に教養を深めなくても生きていくことはできるが、教養があった方が得られる情報をより味わうことができ、何倍も人生は豊かになるんじゃないだろうか。

まだまだ世の中知らないことだらけですが、引き続き教養を深めていきたいですね。

もし気になることなどあれば、質問してもらえれば追記するかもしれないです!

P.S.

学祭を科学する学科ではないです。

雑記 #10

久々の更新となってしまった、自分の悪いくせだ...。中央アジア旅行のやつも尻切れとんぼなので、年内には投稿したい。

  「忙しい」を言い訳に物事を先送りにする人は、自分の無能さに目を背けているだけ、的な言説を知ってその通りだと実感するこの頃。


3A1はいささか授業を取りすぎている節もあって、毎週というか毎日課題に心を支配されている状況であった。それでも、ついにサークルの代表職を後輩に譲ったのと、週末は意識的に息を抜いているのとで精神衛生的には3Sより良く、この調子で生活にゆとりを持たせていきたい。

A2はほんのちょっとだけ余裕が生まれそうなので、その時間をインターンとかに充てられればなぁと思っている。


ところで今日は、自分が大学1年生の時の同クラ2人と参加していた大学主導?のデータサイエンスコンペの発表会があった。これは企業が提供するデータを3週間かけてpythonで分析し、何かビジネス的価値を見出すというものだった。
自分はチームにあまり貢献できず申し訳なかったが、他チームの発表はレベルが高く、第一回目でこじんまりとしたコンペだったがとても刺激になった。

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これは企業のコンソーシアムが主体となっていて、社会人の方とお話できる時間もあった。インターネットの発展に伴いビジネスがデータドリブンとなって以来、日本ではデータサイエンティストが足りておらず、その人材育成が急務らしい。

ただ今回分析してみて、これを仕事にするのは少し厳しさを感じた。データとにらめっこするにも統計リテラシーが必要だし、お金をもらってデータの分析をすると言うのは大変な責任を伴うものである。

とりあえず、来年もチャレンジしてみたいと思った。


最近考えているのは、やはり進路をどうしようかということだ。

学科では画像処理や自然言語処理機械学習アルゴリズムなどについて浅く広く勉強して、実習や課題で手を動かしプログラミングしている。でも全然理論の理解が追いつかないので、本などを読んでキャッチアップしようとしている(できてない)。とにかく勉強していて楽しいと思えているので、学科選択に関しては間違っていなかったということで安堵している。

しかし一旦立ち止まってみると、自分は前期教養の間は課外活動にうつつを抜かし勉強にコミットしていなかったわけであって、周囲の理系学生に比べて勉強が足りていないのは自明である。このまま院に進むには少し勇気が要りそうである。

そうなると、自分の強みとは何なのだろうか、ということになってくる。これまで英語をそこそこ勉強したり、ゼミやサークルでフィールドワーク・海外旅行に行ったり、学生団体代表をやったりプログラミングしてみたりとしてきたが、やはりナンバーワンにはなれなくても、オンリーワンではありたいので、自分の強みを最大限行かせるような方向性に向かいたい。

まぁ自分のどのような特性が強みになりうるかを知る為にも、まずは社会を知らなければならないと感じている。

 

また最近勉強していると、これが社会に出た時にどうやったら生かせるのだろう、と思わずにはいられない。周りの大人は「大学の勉強なんて役に立たねーよw」などと言ってくるが、それでは何とももったいない気がする。今日大学関係者にこれについて聞いてみたところ、「学生のうちに利益に依らないニュートラルな物事の視点を養うべき」という意見をもらった。

産学連携が叫ばれて久しいが、学生の自分としては全く具体像をイメージできないので、そういう意味では今日参加したコンペはそのヒントの1つとなるものであった。勉強に集中していると意識がタコツボ化してきがちだが、この視点を常に忘れないようにしていきたい。


P.S. コンペでもらった参加賞が意外と豪華で嬉しかった。  

中央アジア滞在記〜ウズベキスタン編②〜

前回の記事↓

ricky-ban.hatenablog.com

9月9日(2日目)

この日は、タシケント市内を見て回った。

まず旧市街のチョルスー・バザールに向かい、そこから地下鉄を乗り継いで新市街のティムール広場周辺を見て回った。

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この写真は、チョルスー・バザールの横にあったクガルダシュ・メドレセ(神学校)の屋内である。緑豊かで、不思議な雰囲気を醸し出していた。

チョルスー・バザールの中心には、青いドーム状の建物が建っている。でかい。この中では、主に生鮮食品やナッツ類が売られていた。これを取り囲むようにしてテントが立ち並び、食品から服、日用品、そして雑貨に至るまで様々なものが売られている。現地の人でごった返していた。なお現在、バザール内の写真撮影は禁止されているらしい。なぜだ。

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引用: https://www.tripadvisor.ru/LocationPhotoDirectLink-g293968-d317881-i154572293-Chorsu_Bazaar-Tashkent_Tashkent_Province.html

ティムール広場のティムール像。かっけぇ。ソグド人の街として何世紀も発展してきたサマルカンドは、13世紀にモンゴルによって徹底的に破壊された。それを建て直したのがティムールである。

タシケントは道幅がとても広い。新市街地は旧ソ連時代の建物が立ち並んでおり、どことなく「ロシアっぽいな」と感じた(ロシア行ったことないけど)。とにかく街全体が広く、1ブロックが大きいので、歩いているとくたびれてしまう。車の交通量も多く、タシケントで過ごしていると空気の悪さが気になった。

そして、街を歩いていると人種の多様さに驚く。ロシア人からウズベク人、朝鮮系の人までおり、日本人に似ている顔も良く見かける。

9月10日(3日目)

ウズベキスタン3日目は、朝から列車でサマルカンドに移動した。4時間の移動である。2人のおばあさんとメンバーの4人で1部屋のコンパートメントになったのだが、ロシア語で言葉が全然通じないにも関わらず、色々と気遣ってくれたり紅茶を差し入れてくれたりした。優しい。

サマルカンドではB&B Bahodirという宿に泊まった。レギスタン広場から徒歩5分の好立地。テンションが上がる。

夜になると広場はライトアップされ、今回は残念ながら見られなかったが、金曜日にはプロジェクションマッピングも行われるそうだ。

9月11日(4日目)

4日目は、1日サマルカンドを観光した。

サマルカンドは端的に言って最高だった。コンパクトで主要な見所が歩ける距離にあるのもポイントが高い。

レギスタン広場は3つのメドレセから成り、実物は想像以上に大きい。

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また、ちょうど正面にあたるティラカリ・メドレセの内装も見事である。

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しかし入場料を払って各メドレセの中に入っても、何か展示があるというわけではなく、お土産屋がひしめきあっているだけなのでそこは少し残念だった。

続いてウルグベク天文台やビビハニム・モスクなども観て回ったが、特にシャーヒズィンダ廟群は感動した。これぞまさに自分がサマルカンドに求めていたものである。シャーヒズィンダ廟群にはティムールにゆかりのある人々の霊廟が建ち並んでおり、以下のような造りになっている。

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引用: https://www.karnaval.ir/

サマルカンド・ブルーの装飾が美しい。

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ただ観光地なだけあって、ウズベク人がやたら日本語で話かけてくる。

「チョトダケ!!」「チヅクリ(手作り)!!」「コンニチハ!!」

訪れる日本人観光客の多さが伺えるが、これは意外だった。気持ちとして、できれば日本人があまり訪れていない場所を旅したいものである。

サマルカンドはスケジュールの関係で2泊3日の駆け足の滞在になってしまったが、時間が許せば1週間ぐらい、またヒヴァやブハラにも足を伸ばしてみたかった。

9月12日(5日目)

タシケントに戻ってきて、知り合った日本人旅行者に教えてもらったSunrise Caravan Stay - Boutique Guest-houseという宿に泊まった。ここは最高で、今まで泊まったドミトリーの中でも1位を争うレベルだった。1泊では惜しく、普通にそのまま1週間ぐらい泊まりたかった。

この日はサークル活動のアポイントメントを消化して終わり。

9月13日(6日目)

タシケントに別れを告げ、飛行機でアルマトイに戻った。

中央アジア滞在記〜ウズベキスタン編①〜

今年の夏は、サークルの渡航中央アジアに来ている。

ウズベキスタンでは、9/8〜9/13の6日間を過ごした。

鋭い人からは「お前最初に入ってたのカザフスタンやんけ!」というツッコミが飛んできそうだが、カザフスタンは計3回入国することになるので、まとめて最後に書こうと思う。

ウズベキスタンってどこよ?

ウズベキスタン、と言われてピンと来る人の方が絶対に少ないと思う。自分だってそうだ。今回来るまでは場所すらあやふやだった。そもそもウズベキスタンの国旗ってどんなだ?

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上の空色の帯は、青天と純水の象徴。 白色は、平和と純粋さの象徴である。(Wikiより)

首都はタシケントであり、ウズベキスタンはかつてオアシス都市を中心にシルクロードの要衝として栄えた。

特にサマルカンドは「青の都」と呼ばれ、サマルカンドブルーに彩られた建築物群が美しい。ティムール朝ゆかりの地である。

ウズベキスタン事情 (2018年9月現在)

ここへ来る前に先駆者が残してくれた情報を集めていると、様々な情報が飛び込んで来た。

・腐敗した警官が引き止めて来る

・両替するとスム紙幣が多くなりすぎて大金持ち気分になれる

・公的レートが低すぎて、闇両替商が跋扈している

結論から言うと、全くこんなことは無かった。

警官は道端で(談笑しつつ)公務を全うしていて声をかけられることは無かった。スム紙幣は、昨年より普及し始めた10000スム札と50000スム札のおかげでかなりコンパクトになったという。想像より大金持ち気分に浸れなくて残念である。

560000スム(8000円相当)

レートに関しては、以前は公的なレートが闇両替のレートの半分ぐらいで、(法律では禁止されているが)道端で闇両替をしてもらうことが多々あったというが、最近公的なレートが闇両替レートと同じに設定され、闇両替をする人がほとんどいなくなってしまったそうだ。そもそも闇両替は、ウズベキスタンスムの通貨としての価値が低すぎるため、一般人が外貨欲しさに行なっていたものだが、その価値も段々と上がっているのだろうか。

聞くところによるとカリモフ前大統領の死を受けて、2016年に発足したミルジヨエフ政権のおかげで、この1年でどんどん改革が進んでいるらしい。

タシケント市内での移動はバスと地下鉄、そしてSIMカードを手に入れることができたのでYandex Taxi(ロシア語圏で発展している配車サービス)を利用した。ちなみにサマルカンドではサービスエリア外となっていたので、キレそうになった。サマルカンドは歩ける距離に見所が点在しているため、歩いて観光した。

治安も良く食事も美味しかったので、旅行先としておすすめである。なお、旅行者は常にパスポートを携帯しておく必要があるので注意が必要である。

9月8日(1日目)

この日は、アルマトイから飛行機でタシケントに移動した。タシケント国際空港の到着ロビーがかなり簡素で拍子抜けしてしまったのを覚えている。「スムに両替してSIMカード買うか〜」と思っていたら、どこにも見当たらない。ツーリストインフォメーションの人に聞いて、(割と待たされたが)なんとかSIMカード(5GB/$5)を手に入れることができた。受付の人に「SIMカードはここでしか買えません!!」って言われたけど、普通に街角で売ってた。なんやねん。

この日は、Provence Hotelに宿泊した。部屋も広くこぎれいだったが、中心地から離れているのが少しネックだった。

ウズベキスタンは両替所が少ない。ATMも少ない。クレカも使える場所が限られるので、現金のスムが無いと困ってしまう。そこで、両替所が中に併設されている新市街の「ウズベキスタン・ホテル」に向かった。こんな立派なホテルに泊まれるような身分になりたい。

(続く)

雑記 #9

(タイトルが#9からになっているのは、Tumblrからの接続の関係である。)

 

この夏休みは、8月は特に予定を詰めずに自由な時間を過ごしていた。学期中には時間が取れなくなるので、ひたすらインプットに勤しみ(運転免許、プログラミング、英語、お酒、中央アジア事情など)、飽きたらフォートナイトで時間を潰していた。おかげで、Sセメで悪化に悪化を重ねた精神衛生もだいぶ持ち直した。

 

この一環で、8月から競技プログラミングも始めてみた。とりあえずAtCoderCodeforcesに挑戦しているが、正直、真面目にアルゴリズムの勉強をしていないので歯が立たない。AtCoderは「AとBが解けてCが解けるかな?」ぐらい、Codeforcesに至ってはどこかのテストケースで引っかかってACできないレベルである。まぁあまり焦らずにゆっくり勉強していこうと思う。(ちなみにidはRicky_Banです。)

AtCoderレート

まだ2回しか参加しておらず著しく低いレート

 

なお、この記事はウラジオストク国際空港から投稿している。飛行機の窓から見ていると空港周辺は思ったより穀倉地帯で、「ロシアみ」が深くてエモかった。ちなみに、この空港の無料Wifiは電話番号で登録するタイプだったので、SMSを受信できない自分たちは困ってしまった。仕方ないのでロシアルーブルを引き出しSIMカードを買い、なんとかこうしてインターネットに接続できた。SIMカードの値段は5GB使いきりで300RUB(=560円ぐらい)だった。今後またこの空港でトランジットする人は注意されたい。

 

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3000RUBからしか引き出せず渋かった



今日は東京から一気にロシアまで移動したが、明日からカザフスタンアルマトイに入る。代表としての最後のサークル渡航なので、後輩たちと楽しくやっていきたい。

はてなブログ開設の辞

ブログを開設するのは人生で2回目である。

 

最初は中学2年生の頃。アメーバピグで遊ぶ傍ら、Amebaブログで中学生ながらに思いの丈を綴っていた記憶がある。あまり内容は思い出せないのだが、もうGoogle検索しても記事は見つからないので、どうか探さないで欲しい。

 

存在はもちろん前から認知していたが、最近どうやら、「はてなブログ」というものが流行っているらしいという風に認識を改めた。ブログを始める気などさらさら無かったのだが、何より、はてなブログではidを持っていなければスターを押すことができず、秀逸な記事を書いている友人を前に自分は何もアクションを起こせないのである。これは、Twitterで「いいね」を送ることが日常の挨拶だと考えている自分にとっては、とても堪え難い事態である。

 

そこで、この度はてなidを取得した。この際、今までは自己表現の場をTumblrに置き、細々と思考を言語化していたが、少しはてなブログにフィールドを移してみたいと思う。

 

なお自分はとても飽きっぽい性格なのでいつ更新をやめるか分からない、と言ってここに予防線を張っておきたい。